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谷崎潤一郎全集 (菊版)

■■谷崎潤一郎全集の購入を考えています。古書等に詳しい方、ご教授願います。




現在、谷崎潤一郎全集の購入を考えています。

中央公論社から出ている全集を購入予定ですが、出来るだけ出版年が新しく、尚且つ30巻全てを揃えたいです。
しかし、30巻全てを揃えようと思うと、値段が非常に高く、検討中という次第です。

一冊ずつそろえても良いのですが、古本屋で購入するのと、ネットを通して購入するのとでは、どちらがお買い得でしょうか?
また、30巻そろっている物を数万円出して購入するのと、一冊ずつ安いものを見つけて買っていくのとではどちらが良いと思いますか?

ネットを利用して購入する場合に、安くて状態もそこそこ良い古本を提供してくれるお店等をお知りの方がいらっしゃいましたら、それも合わせて教えていただけると幸いです。 ■■




【ベストアンサーに選ばれた回答】


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カテゴリマスター

編集あり2010/4/3009:36:26

谷崎潤一郎全集」は、
昭和41年ごろに刊行された菊判の28巻本
昭和47年ごろに刊行されたA5判の普及版28巻本
その後、前書に多少の書簡を増補して巻数を増やした四六判の30巻本
がある。
28巻本と30巻本には、収録作品数にそれほど大きな差が無いし、活字が大きい28巻本が安いので、お買い得のような気がする。
買うのなら揃いのセットで買うべきです。バラで買っていたのでは揃わない。
日本の古本屋」で検索して買うのが一番いい。

生前の昭和30年代に刊行された新書判の全30巻本は活字が小さいので買うべきではない。

造本は、菊判が一番いいが、箱に和紙が使用されているので、傷みが目立つ。

<追記>

「研究に使える全集」ということなら最新版の四六判30巻本が一番良いことは当然のことだ。
趣味として、安く、一番豪華な気持で谷崎全集を読むには菊判全集が最適だけどね。


谷崎潤一郎全集 (菊版)_d0335577_23500347.jpg




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■■旧字旧仮名表記の谷崎潤一郎全集の購入を考えています。
どちらの出版社の何年刊行のものがありますか、ご存知の方がいらっしゃいましたらご教示ください。■■





【ベストアンサーに選ばれた回答】


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カテゴリマスター

2015/5/2311:43:51

中央公論社から昭和40年代前半に刊行された菊判の「谷崎潤一郎全集」(全28巻)が最良です。
昭和50年前後にA5判・全28巻で刊行されたものは、上記の普及版であり、材質が落ちている。
その後に刊行された四六判の全30巻の全集は、多少の追補がされてはいるものの、ほとんどは旧版の版下の縮小による流用であり、オフセット印刷で、活版印刷のような綺麗さがない。

今月から刊行が始まった全26巻の決定版は、新字使用であり、「源氏物語」の現代語訳や書簡の収録が省かれた。表紙が紙装の安っぽいもので、箱のデザインも、虫食いになったボロイ本を思わせるもので、いささかひどい。

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谷崎潤一郎全集」は、これまで中央公論社から谷崎の生前に一度、没後に二度、合計三回編纂され刊行されている。以下はそのリスト。

  1. 谷崎潤一郎全集」全三十巻(昭和32年12月~昭和34年7月、中央公論社
  2. 谷崎潤一郎全集」全二十八巻(昭和41年11月~昭和45年7月、中央公論社
  3. 谷崎潤一郎全集」全三十巻(昭和56年5月~昭和58年11月、中央公論社

それぞれ、下記のような特色がある。

  1. 「新書判全集」とか「自選全集」などともよばれている。二段組みで文字がひどくちいさいが、30巻あってもあまりかさばらない。古書店でいまだに安価に買え、本人が選んだ作品がコンパクトにたのしめる(刊行後に発表された作品群はのぞく)。棟方志功の板画が金糸で再現された豪華な布装、函入り。豪華なのに手軽な新書判だというのがセールスポイントで、「豪華普及版」とうたわれた。
  2. 谷崎が昭和40年に亡くなったので、その後出た全集、「没後版」と呼ばれる。菊判函入りで文字も大きい。この全集で初期の作品など、本人が気に入らないからという理由で1から省かれた作品が編年体で読めるようになった。省かれた作品にも魅力的な作品が多く、その理由をさぐるのも一興。
  3. 書簡や雑纂を中心に補訂し、2に二巻を付け加えたもの。「愛読愛蔵版」と呼ばれる。鴬色の箱が目印。

それぞれに月報が付いているが、それについては別項にまとめる。

このほかに昭和47年から50年に刊行された「豪華普及版」(1と同じ名前でややこしい)という全集があるが、これは「2」をひとまわり小さくしてA5判にしたもので、同内容。

現行では、3の愛読愛蔵版が決定版とされており、研究対象としてこれを使うのが基本になっている。しかし、これからあらたに決定版全集(仮)をつくろうとしているのだから、愛読愛蔵版にはない特色を出し、読者に満足していただき、研究者が納得する全集をつくらなければならない。*1














by mantaiya | 2018-01-29 23:44 | | Comments(0)


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