
昭和5年頃
創業者の祖父(垣野久雄)
ドン小西の母(おかつぱで着物姿)
父(坊主頭の子)

「まんたいや」といふ屋號は本來、「萬泰屋」と稱し
創業時(昭和元年)は「菊屋」といふ屋號だつたと聞いてゐる。
それが店の前を通つた占ひ師に菊屋では數年後に潰れると言はれ、
金三十圓だつたか高額な鑑定料を支拂つて現在の「萬泰屋」といふ屋號に
昭和3年に改名した。
昭和に入つてからも日本髮を結つてゐる女性は珍しく、
祖父は藝者さんをお嫁さんに貰つたと勘違ひされたやうだ。
私は舊式な髮型に固執していた祖母を誇りに思つてゐる。

↑變體假名は美しい!


山上憶良は好きな歌人です。
當店の屋號のルーツが判りました。
「萬代に」といふところです。戰前の昭和3年ごろだと思ひます。
初め「菊屋」といふ屋號でした。
初代は店の前を通りかかつた占ひ師に
「萬泰屋」といふ屋號がよいといはれ改名したやうです。
その謂(いわ)れは、
「萬代(まんだい)に安泰(あんたい)に」といふ